「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~」快適に遊びやすくなった良リメイク版。

新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~

まともに遊んだアトリエシリーズとしては本作がはじめてでしたが、大満足でした。

なんとなく殺伐としておらず、ハートウォーミングできそうなゲームをプレイしたくなって手を伸ばしてみた「新ロロナ」。 最初は一抹の不安もあったものの、いざ始めてみるとほぼノンストップでクリアまで遊んでしまいました。

面倒を起こさせないような、とても遊びやすい仕様になっていて、アトリエシリーズ入門として非常に良い作品だったかなと。

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概要: PS3でリリースされたものを遊びやすくリメイクした作品。

まずは公式の動画をば。

ロロナのアトリエは、岸田メル氏をキャラデザに迎えたアーランドシリーズ第1作目。 その祈念すべき1作目を遊びやすくアレンジするだけでなく、追加要素を加えた上でリメイク・リファインしたものが本作となります。

主人公は新米錬金術師のロロナ。 定期的に王国から寄せられる依頼をこなしていき、取り潰し寸前のアトリエを存続させ、復興するのが目的となります。

ゲーム自体は、街で依頼の受注・報告や調合をして、街の外へ素材を求めて冒険へ……と交互に行動することで進行。 何かしらの行動をとると時間が経過するだけでなく、王国依頼は期限があるため、効率的かつ計画的に行動するのが常道となります。

……とはいえ、概ね余裕のある日数だったりもするので、それほどタイトなスケジューリングをしなくともいい点が、遊びやすさを感じる要因かもしれません。

Good: とにかくテンポよく、快適にプレイが可能なシステム群。

さて、私は冒頭で「まともに遊んだアトリエシリーズとしては本作がはじめて」と書きました。

実は以前、PS3版の無印ロロナをプレイしたことがあるのですが、割と冒頭でプレイを放棄しています。 プレイをやめた理由としては、本作の楽しさにたどり着く前にテンポの悪さなどが目についたから……が大きな部分でした。

それゆえ本作を購入し、さぁプレイしてみよう……という段になって、その時のプレイ感覚が思い出されて、若干腰が重くなったのは事実です。 しかし、それは杞憂だった、というのもまた事実です。

プレイしたのはPS Vita版なので、ロードが気持ち長めの場面があったり(といっても苦痛にはならない長さ)、一部でパフォーマンスの低下などは見受けられますが、それがあってもなお、本作は無印版よりも遊びやすく快適と言えます。

例えばキモとなる調合。

調合

調合において重要な特性の効果を、その場で確認可能なのは○。 なお、特性は完成品のコスト内で選択式。

アトリエシリーズに関して私はド素人というか文字通り“新米”ゆえ、アイテムの特性とその効果などはサッパリわからないわけですが、本作では調合画面などから確認可能になっています。

おなじみ(らしい)特性「生きている」だとか言われても、「いや、それどういう効果よ?」ってなもんで、いちいち特性の辞典を開くのもめんどくさいわけで……それがその場で確認可能となると快適そのもの。 そうしてチョイチョイ確認しているうちに自然と覚えられます。

また、王国依頼の他に任意依頼が追加され、報酬を獲得しやすくなりました。

依頼

引換券で有利なアイテムと交換もできるので、意識的にこなしていくとプレイが便利に。

本作には引換券というものが存在し、一定数集めてエスティ(上記画像の女性)に渡すことで、高性能な素材や装備などと交換してもらえます。 任意依頼を達成することでこの引換券が多めに貰えるだけでなく、貰う機会そのものが増えるだけでもバランスは大きく(簡単な方に)変わったように思います。

また、任意依頼をクリアするとスタンプカードにスタンプを押してもらえ、ビンゴ的にラインを揃えると更に別枠報酬があったりします。 お金やアイテムが貰えたり、ロロナの能力がちょっと上がったり……。

もちろん任意ゆえに、ノータッチでもクリアは可能なんですけれども、やればやるほど楽が出来たりするので、こちらもプレイ上いい具合にモチベーションになっていたかなと。

続いて戦闘。

戦闘

グラフィックだけでなく、戦闘システムそのものも変更に。 シンプルで遊びやすいと思います。

戦闘にも手が加えられていて、CTBよろしく行動順が確認できるようになったほか、諸々が遊びやすく変更されている模様。

難易度や手触りは無印版から大きく変わったようには思えず、普通にプレイとクリアする分にはかなりヌルい難易度です。

が、お金も仲間を雇うお金もアイテムも乏しい最序盤と、終盤以降に出てくる強敵は決してヌルすぎることはないですね。 特に後者は生半可な装備では全く歯が立ちません(無論、スルーしても問題なし)。

無印版は戦闘のヌルさと面倒な仕様・制約ばかりが目について、戦闘そのものが苦痛でしょうがなかったんです。 が、本作も同じような路線とはいえ、かなりシンプルかつ遊びやすくアレンジされているので、サクサクこなせて印象は上方修正です。

他にも様々な変更点・改善点があるようですが、コンプリートを目指すなどでもなければ、割と感覚的に適当にやっていてもほぼ初挑戦の私ですら余裕を持ってクリアできたので、遊びやすくとっつきやすい、入門向け作品になっているのではないかと。

ちなみに追加要素の延長戦では、アーランドシリーズ他作品とのクロスオーバーも実現。 新たな依頼が追加されるなどして、本編で遊び足りなかった人でも更に遊べそうなコンテンツ群となっています。

Good: たまにはシリアスさを欠いた、ほんわかムードのゲームもいいものだなぁと。

本作は王国依頼を達成できないとゲームオーバーという、まぁ、そこに関してはシビアな感じにはなっているのですが、基本的には絵柄に偽りないほんわかムードのゲームです。

可愛らしい女性キャラが何人か出てくるし、カッコイイ・シブい男キャラもいたりしますが、だいたいどこかしら抜けている部分もあったりと、全般的にユルい空気が漂っています。

ロロナとクーデリア

ロロナも好きですが、女性キャラではくーちゃん(クーデリア)が好きです。 モーションもかわいいし。 男性キャラだとやはりステルクかジオあたりが好ましいですね。

一部、アトリエの存在をよく思わない人物が妨害をしてきますが……それもほとんどが子供じみたしょうもない嫌がらせレベル。 その描写も非常にコミカルに描かれているため、悲壮感や切迫感とは無縁です。

直近でプレイしていたものを思い出すと、精神的にえぐられるものがある作品だったり、血肉が飛び散るような殺伐とした作品だったりが多かったんですが、まぁ……ちょっと疲れちゃったりして。

なので……本作にはとても助けられました。 精神的に。

Good: 楽曲群も朗らかかつ耳になじむ感じで非常に良好。

アトリエシリーズは楽曲の評判もいいとのことですが、確かに本作の楽曲は作品にマッチした朗らかな楽曲が多くてイイですね。

元々、あまりいい印象のなかった無印版プレイ後でも、楽曲だけは好きだったなぁと思っておりました。 今回改めて、全編通して触れてみて、更に好きになりました。

全体的にフォーキッシュで一部にはケルティックなテイストも感じさせつつ、非常に聴き心地のよい楽曲群になっていると思います。 カッコイイ曲や心にしみるような曲はないですが、雰囲気とノリのマッチ具合は抜群で、OSTを購入したほどです。

個人的には、ひと昔もふた昔も前な匂いのするED曲「不思議なレシピ」もお気に入りです。 キャッチーでいて、プレイ後・鑑賞後に優しい幸福感に包んでくれる良曲だと思います。

: アトリエシリーズを好きになれるきっかけをくれた良作。 入門向けかも。

正直、コレで自分の中でコケていたら、恐らく今後アトリエシリーズには触れなかったかもしれません。 そんな中で本作は想像以上に遊ばせてくれ、癒やしもしてくれました。

ところどころ書いたように、PS Vita版ということで若干のパフォーマンス面における不満点がないではなく、思ったよりキャラ間のエピソードが薄味だったのも残念なところではあります。 あと、かなり大味な戦闘バランスとかも……。

しかし、そんな不満もそれほど足を引っ張らずに、好意的にEDまで迎えられる作品で、本当に良かったと思います。 クリア後にトトリのアトリエ PLUSに手を出した(そして本作より遊びにくくてちょっと萎えた)くらいですし。

シンプルでいながらツボは押さえてあるように感じられるため、、初心者向け・入門向けとしてうってつけの作品だと思います。



投稿者プロフィール

壬生狼

みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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