「NieR: Automata」クリア。 人を選ぶものの、独創的な作風は健在。

NieR Automata

先日、NieR: Automataをクリア&トロフィーコンプリートしたので、感想をば。

今作でも尖った作風は継承されていて、ネタやデザインは人を選ぶのは間違いないものの、とても独創的な作品になっていました。

時間を置いてまたプレイしたくなりそうなゲームですね。

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前作のプレイは推奨されるものの、必須ではない

個人的に気に入っている部分を抽出した動画を用意したので、参考までに。


本作は、前作「NieR: Replicant/Gestalt」に続くARPGシリーズ第二弾であり、世界や時間軸は同一となっています。

本シリーズは設定やストーリーが大きな魅力のひとつであるため、前作をプレイしていないと理解できない・楽しめないのでは?という危惧が生まれるのは、避け得ないと思います。

で、実際プレイしてみてどうだったかというと、見出しにある通り「前作プレイ推奨、必須ではない」といったところですね。

まず、最初の結末を迎えるまでは、「本作からはじめてプレイをする人でも楽しめる」というのは、誇張でもなんでもないと思います。 ここはちゃんと独立しているなぁと。

しかし、3周目くらいでメインストーリー上で言及されるモノ(設定)は、前作の根幹を成すモノであり、前作未プレイだと「おや? これはいったいなんだ」と感じるのは自然な流れではないかなと思いました。

一応、ゲーム内のアーカイブ(データベース的なもの)にて、当該項目の概要はざっくりと説明されているのですが、これだけで“理解”できるかはちょっと怪しいところです。

……ただ、最後までプレイしてみると、これは問題ではないな、と思うに至りました。

というのもですね、その前作由来のモノっていうのは、本作に関わりはあるものの……メインテーマであったりプレイヤーが直面する問題・課題というわけではないんですよ。

それ(前作由来のモノ)がないと物語は成立はしないものの、理解できなくとも本作の本編進行にあたってはなんら支障がない。

そんな塩梅なので、前作に触れた人はより深く理解・楽しめるし、触れていない人は若干の謎は残るかもしれないものの、本編を楽しむにあたってマイナスにはならない……と、理想的な状態になっているように思います。

よって、本作をプレイして「結局アレはどういうことだったんだろう」と興味が湧いてから、調べるなり実際にプレイしてみるなりするのでもいいと思います。 なので必須ではないですね。

ストーリー: ハッピーエンドです

まず、注目されることが多いストーリーから……とは思うんですが、書きたい部分はことごとく楽しみを奪いかねないネタバレになりそうなので、あまり具体的にツッコんで書けないんですよね。

とりあえず、前作比ではどうかというと「個人的には前作のほうが演出・展開・結末ともに好みだったなぁ」ってところです。

ただ、これはやはり最初にプレイした作品のインパクトが大きいであろうということと、思い出補正もないではないので、客観性には欠けるかもしれません。

付け加えるなら、それは決して本作が見劣りするというわけではなく、あくまでも前述の要素が前作のほうがより自分に合っていた……というだけだと思います。

事実、今回も印象的なシーンは多くありますし、キャラクターの関係性を描くアレコレもGoodです。 メイン級のキャラたちもいいキャラをしていますからね。

そして、結末は……ヨコオタロウ氏が言うとおり「ハッピーエンド」だと思います。 もちろん、「ハッピー」の形は人それぞれあるかとは思いますが。

退廃的で終末感もあり、哀切と狂気と……その他もろもろが入り乱れたシナリオ・ストーリーは万人受けするとは言いがたいと思います。

ただ、独創的。

ハマる人にはハマるでしょうし、そうでない人はさっぱりダメかもしれません。 が、いずれの場合にしても、なにかしら感情を動かされる作品になっていると思います。

なお、最後の最後の仕掛けは……ちょっとズルいなぁと思いつつも、良かったと思います。 メタでありながら、それほどメタでもないというか。

また、各演者の好演も全編通してGoodです。 特に9Sは特にいいキャラでしたね。 いやほんと。

アクション: 手軽なのに、爽快かつスタイリッシュにプレイできる

本作は体験版で触れられたアクション部分にも注目された作品でもあります。 前作比でも大幅に進化している部分でもありますね。

主人公がアンドロイドということで、かなりのスピード感とスタイリッシュさを感じられるアクションを繰り出すわけなんですが、「操作とかが難しそう」という印象を与えているフシもあります。

しかし、その点は心配はいりません。

自慢じゃないですが、私は別段ゲームがうまいわけではないですが、それでも、敵の攻撃をかわしつつ攻撃を叩き込み、反撃を許さずに倒す……なんてことができています。 しかも割と簡単に。

(ジャスト)回避の判定が範囲・受付時間ともにかなり余裕があるのと、各武器のモーションやリーチ・レンジが比較的こちらに有利に設定されている印象なので、そんなに腕に自信がなくとも敵を手玉に取る感じで楽しめるのでしょう。

敵の大群

敵が大群で登場する場合には、大群をなぎ倒す爽快感も得られる。

もちろん、じゃあヌルゲーかというとそうでもなくて、被弾時のダメージは比較的大きくて、ボス戦ともあれば致命傷を負いかねない感じになっているので、緊張感も残っています。

一方で、難易度イージー限定ですが、「オートモード」も実装されています。 これは、自動で敵の攻撃を回避したり、攻撃を行ったりしてくれるというもの。

回避だけオート化、射撃だけ……という風に個別に設定も可能なんですが、アクションゲームが不慣れ・不得意という人は、これに全て委ねてストーリーだけ楽しむ……こともできるわけです。

「それってアクションゲームなのかな?」という向きもありますが、まぁ、そこは割とハチャメチャやってるNieRだし……ってことでいいんじゃないでしょうか。

ちなみにこのオートモード。 難易度イージー限定ということもありますし、挙動が優秀なのもあって、まぁ、まず死ぬことはないと思います。 安心安心。

STG要素: そこまで難易度は高くなく、完成度は高め

前作でも弾幕STGかのような敵の弾幕が特徴的でしたが、本作ではそれだけではなく、モロにSTGパートが追加。

STGパート

弾幕はそれなりだが、自弾や近接(ブレード)攻撃で弾消しが可能。 更に、画像からもわかるように1ミス=即死ではない(Very Hard除く)。

これがまた、完成度が高いんですよね。

現世代機のリッチなグラフィックで、キビキビ動いてくれて、敵を撃墜する心地よさもある。 正直、このSTGパートだけのスピンオフ作品出してくれないかな……なんて思っちゃうくらい。

とはいえSTGを普段プレイしない人・苦手な人もいるでしょう(まぁ私も下手の横好きですが)。

その場合でも、通常のアクションパートほどラックラク!とは行かないまでも、それほどシビアなゲーム性にはなっていないので、しっかりと敵の弾を射撃やブレード攻撃で消していけば、そうそう死ぬこともないかと思います。

ハッキング

ちなみに、ロック解除や敵のリモート操作などを可能にする「ハッキング」でもSTGっぽいパートが存在。 こちらに関しては、見た目に反して若干難易度が高め。

グラフィック: 最適化のひとつの形

グラフィックについても書いておきます。 結論から言えば、「トータルでの美しさと快適性を両立した、最適化のひとつの形」なのだと思います。

パッと見は、そこそこ以上キレイに見えるんですが、(誇張ではなく)PS3レベルのテクスチャが貼られていることもあるんです。

テクスチャ

正面部分は比較的高精細なテクスチャだが、左手前はかなり低解像度のテクスチャが貼られている。 近い位置にあるため、気がつくとかなり目立つ。

参考画像のように、キレイなところと粗い部分が割とハッキリしていて、気になる場合は結構気になるというか目立って見えるかもしれません。

しかし、実際に本編を進めていく中では、「画質、結構粗いなぁ」と感じる機会はあんまりなかったりしました。 むしろ、キレイだなぁとさえ。

これは、単純にテクスチャやモデルを高水準に持っていくだけではなくて、トータルでの美しさを意識しているからではないかな、と思っております。

砂漠

森の国

確かによくよく詳細に見てみると、粗い部分は結構あります。 しかし、上2つ画像のように、光の差し方であるとか、色合いであるとか……その他もろもろのおかげで「美しい」と感じるんですよね。

実際ゲームプレイをしているとき、特に画面が移り変わるような動きがあるときって、隅から隅まで舐め回すように凝視していることって、あまりないと思います。

だから、これでいいんですよ、きっと。 そうして流されるであろう景色・部分は圧縮して軽量化し、見せたい・視線が集まるであろうところは美しく。

そうして、トータルで美しく見えるようにしつつ、ゲームプレイを阻害しないような最適化をした結果が、現状なのではないかなと思います。

こだわり

こだわるところはこだわっているのがよくわかる。 こう、食い込みとか。

楽曲: 前作の延長線上にあり、今回も素晴らしい楽曲ばかり

前作の評価点として、楽曲の良さもよく挙げられますが、今作でも岡部啓一氏が引き続き作曲を担当しており、出来は言わずもがな素晴らしいです。

曲の方向性や、使っている音源は前作のそれを踏襲していて、前作プレイ済みの身としては全く違和感なく受け入れられました。 違和感があるどころか、ちゃんと前作から続いているんだという印象すらあります。

もちろん前作の延長線上にある“だけ”ではなくて、今作でプラスアルファ的な……前作で見られなかったタイプの楽曲もあったりして、もう大満足ですよ。 OSTも既に予約しちゃいました。

楽曲にも期待している場合、恐らく本作はその期待に応えてくれるでしょう。

サブクエスト周りのお話

本作におけるサブクエストの重要性と、その置かれた環境についても書いておきます。

まず重要性ですが、単純に報酬がオイシイ傾向にあるので、こなしたほうが圧倒的にお得です。

クエスト達成で得られる報酬は、経験値・お金・武器強化に使う素材・プラグインチップ(付け替え可能なスキルのようなもの)です。

経験値も割合多め、お金もそこそこ貰えるので、それだけでもイイのですが、特にもらえる素材やチップが希少なものである場合が多いので、攻略の上でも重要な立ち位置になっています。

それだけでなく、サブクエストの内容自体が本編を補完するものであったり、より世界や物語を深く知るための情報となっている場合もあります。 正直、本筋とは無関係で上滑りしている印象のモノもあるっちゃあるんですが、割合としては非常に低いです。

むしろ、サブクエストにちょっとした感動がある(が、これ自体が本編の展開から受ける印象を強める効果もある)だとか、「あれ、もしかしてコレって、本編の……」みたいな発見があったりとか、プラスの効果のほうが大きいんじゃないでしょうか。

そんなサブクエストですので「じゃあモリモリやるぞ!」となるかもしれませんが、取り巻く環境は最善の状態とはちょっと言えないフシもあります。

サブクエストゆえに、まぁ、アレ取ってきて、コレしてきて……というものが多いんですが、中にはあちこち往復させられたりする「めんどくさい」ものも含まれているんです。

本作はオープンワールドを採用していて、海外のそれらのゲームに比べればフィールドは狭いとはいえ、往復したりするとなるとやはりしんどいわけです。

そこで、乗り物やファストトラベル(瞬間移動)があるわけですが……前者はともかく、後者が使えるタイミングがちょっと遅いかなぁと。

「動物(乗り物)使ってもさすがにちょっとしんどくなってきたでしょ?」っていうタイミングで解禁になっている気もするのですが、もうちょっと早くに解禁になってもよかったかなぁと思うところです。

もっとも、私は道中の素材集めや敵との戦闘、釣りなんかも好きでブラついていたので言うほど苦ではなかったですが、それでも複数回あちこち往復をさせられるサブクエストは「めんどくさいな」と思ってしまったのも事実です。

全体的にかなり満足な出来・内容。 DLC展開も期待したい

そんなわけで、あまり具体的に内容には触れてきませんでしたし、言及していないシステムも結構あるんですが……まぁ、やっぱりネタバレしたくないゲームなんですよね、本作。

Aルートクリア

1周目(Aルート)クリア時の表示。 一応の完結は見るものの、それは本作の氷山の一角でしかない。

周回プレイを前提とした作りになっていることもあって、2周目以降で明かされる情報がインパクトがあったりなんだりするわけで……そこを書きたい反面、書いてしまうと実際のプレイ時の衝撃なんかが薄らいでしまうのがジレンマなんですよね。

そう、本作は1周目(Aルート)をクリアしただけでは、全容が明かされない作りになっているんです。

もちろん、Aルート内でひとつの大きな出来事は終わりを迎え、一応のエンディングはあります。 が、恐らく「結局アレははんだったの?」「なんかよくわからないな……」という印象を受ける人も多かろうと思うんです。

そういうモヤモヤは、2周目以降……あるいは3周目以降になってはじめて明かされる情報もあるので、そこまでプレイしないとスッキリはしないと思います。

この周回プレイ前提のADVっぽい作りを「めんどくさい」と感じるか「面白い」と感じるかでも、本作の評価は割と分かれてくるんじゃないかなぁと思います。

まぁ、2周目はプレイスタイルにもよりますが割とサクッと終わるでしょうし、3周目はまたガラッと雰囲気が変わるんで、楽しめると思うんですがね。

ARPGなのにSTG要素も色濃くて、様々な部分で好き勝手しているようなゲームシステム……そしてシナリオ。 人を選ぶ作品には違いありません。

しかし、それは同時に独創的……クリエイティヴなゲームでもある証左でもありましょう。 不思議とハチャメチャでありながら破綻はしていないのが、本作なのであります。

トレンドなんかをうまく取り入れつつ、NieR流にアレンジしたり落とし込んだりしている本作。 前作ファンはもちろん、その雰囲気や世界、アクションに惹かれるものがあれば、とりあえず触ってみる価値のある作品だと思います。

きっと、他のゲームでは味わえない「何か」が本作でなら味わえると思いますよ。 ……お尻や生足もありますし。

投稿者プロフィール

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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