「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」見た目は良いが手抜きが目立つ。

P5Dタイトル

またしても久々の出現になりますまるおです。

今回はペルソナの音ゲー「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」を一通りプレイしましたので、レビューしていきます。

前作として「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト」があるので、どうしてもそれとの比較が多くなってしまいますが、基本的にMV以外は手抜きが目立った印象です。

ちなみに本記事では、ダンス映像をPVではなくMVの表記で統一します。

※PS4版でのレビューになります。
※トロフィー取得率は20%程度。

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:あの怪盗団がダンサーとして復活。

本編であるペルソナ5では、重厚かつ濃厚なストーリーと、小洒落たビジュアル、そして作り込まれたゲームシステムで人気を博しましたね。

本作の怪盗団は、戦闘ではなくダンスを踊るという、あくまで音ゲーでの登場です。 ゲームが始まると、主人公たち怪盗団はベルベットルームに集められており、ジュスティーヌ&カロリーヌに「理由は言えないけどとりあえず踊れ」的なことを言われ、ダンスに関しては素人である怪盗団たちは、戸惑いながらも仕方なくダンスを踊ることになります。

ゲームのストーリーはそこで一旦終了し、本作で追加された「コミュ」というゲームモードで、続きを見ていくことになります。

前作である「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(以下P4D)」のように、きっちり作られたストーリーは本作にはありません。

おおまかな概要は以上になりますが、ここからは全体的に否定的意見が多いため、そういうのが苦手な方はブラウザバックすることを推奨します。

:相変わらずMVが作り込まれていてイイ!

P4DのMVも、演出やステージが良く出来ておりましたが、それは本作も健在です。

まぁさすがに振り付けはP4Dでも見たことのあるようなものも多かったですが、そこはやむを得ないと思いますし、フィーバー時は複数人が出演する楽曲が多く、P4Dとはまた違った雰囲気を楽しむことができます。

また、ステージはP5本編に出てきたものが多く、P5のストーリーを忘れかけていた私にとっては「そういえばこんな場所もあったな」「懐かしいな」等、いろいろと回想できて良かったです。

P5D マダラメパレス

ペルソナ5をプレイした人なら、ここがどこかはわかりますね? プレイしていてなぜか1番懐かしさを感じました。

P5D メメントス

重要な場所なのに存在が忘却の彼方だったメメントス。 プレイしていていろいろ思い出せるのがいいですね。 というか杏殿かわいい。

本作の最高難易度(と思われる)楽曲では怪盗団全員が出演し、見応えのあるものになっておりますし、中にはライブ映像(PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB !!!! 2017)が流れる楽曲もあって、これもまた見応えがありました。

P5D 最高難易度楽曲

これが俺たちの絆だ!な絆推しはP4Dから継承済。

逆に、数曲ではありますが、P5本編のムービーを使うだけの手抜きのものもあります。

:ストーリー周りは明らかに劣化。

前述のとおり、本作にはP4Dのような作られたストーリーがありません。 ゲームの前段に軽~くイベントがあり、それを見たらすぐにリズムゲームを始められます。

イメージ的には初音ミクProjectDIVAシリーズ(Xを除く)に似ており、ひたすらリズムゲームを遊ぶというゲームスタイルです。

しかし、作られたストーリーはないと言いつつも、曲がりなりにもダンスを踊らなければならない理由があり、それは前段では語られないので、新しいゲームモード「コミュ」でそれを補足していく形になります。

コミュはキャラクター毎に存在し、リズムゲームで様々な条件を満たしていくことで随時アンロックできます。 例えば、「リズムゲームをBRILLIANT評価(パーフェクトクリアの一つ前の評価)で○○回クリアする」ですとか、「コスチュームを○種類変更してリズムゲームをした」などなど。

条件を満たしていくことで、怪盗団メンバーとの会話を楽しめるとともに、これらを閲覧することでコスチュームやアクセサリをアンロックできます(P4Dのようなショッピングはなし)。

P5D コミュ会話シーン

コミュで見られる会話シーン。 読むだけでなく、質問された際の選択肢もたくさん用意されています。

個人的な意見になりますが、こういうコミュニケーションモードは音ゲーに不要だと思うんですよね。

初音ミクProjectDIVAシリーズにも似たようなものがあるのですが、いちいちメニュー画面に戻って閲覧するのも面倒ですし、本作に関して言えばコミュのアンロック条件を見るのも面倒で、音ゲーなのにテンポが悪いのはどうかと思うのです。

そういう意味では、P4Dのようにストーリーならストーリー、フリープレイならフリープレイ、お金を貯めたらショッピングのようなシステムの方が、テンポもいいしわかりやすいです。

また、コミュイベントは結構な種類があるのですが、これらを用意するのであれば、黙ってストーリーモードを用意した方が良かったのではないかとも思います。

P5D コミュ選択画面

キャラ毎に5種類……ではなく、それ以上あります(ネタバレすみません)。 まだ全てを見ていませんが、もしかしたら全部見ると新たな楽曲の開放もあるかもしれません。

P4Dではストーリーの関係上、踊らなければならない理由が明確だったことや、メンバー達がダンスを練習する描写もあったので、MVでちゃんと踊れていたのは納得できます(それにしても上手すぎだとは思っていましたが)。

一方で、本作ではストーリーがあやふやな上、前段ではダンスを練習する描写もほとんどないため、MVを見ても「なんであんたら急に踊れるん?」という感情が先行してしまうのです。

P5の事件解決後、怪盗団はダンス部で活動していた等の設定が前段で語られていたのならともかく、「ダンスに関しては私達は素人だ」という発言が前段で出てきてしまっているので、尚更わけがわからんのです。

まぁ所詮は音ゲーなので、そこまで細かいことは気にする必要はないとは思うのですが、P4Dはその辺がきちんとしていたため、ストーリーや設定周りに関しては明らかに劣化版と言わざるを得ません。

:収録曲が少なく、重複曲も多い。

元々リズムゲームのための楽曲ではないので、ある程度は仕方ないとは思います。 とは言え、楽曲をアレンジできるわけですから、オリジナルが音ゲーに不向きであっても、アレンジでもう少し楽曲を増やせたのではないかとも思うわけです。

相変わらず重複した楽曲(同じ楽曲をアレンジで複数用意したもの)も多いですし、これらはP4Dで不満だった部分なので改善を期待したのですが、全く変わっていなかったのが残念です。

確かに、オリジナル曲をアレンジするには時間もコストもかかるんでしょうけど、音ゲーそのものとして曲数が足りていない上、重複曲を除外したら一気に曲数が減ってしまいますので、やはり全体的にボリューム不足感は否めません。

そういう環境を整えられないのであれば、むしろ音ゲーなんて出さないでほしいくらいです。

そしてここからは完全に私の好みの問題ですが、本作にはハマれるような楽曲が収録されていなかったことが、残念さに拍車をかけています。

P4Dでは少ないものの2、3曲はドハマリできるものがあり、それらを何度も遊ぶことで飽きずにプラチナトロフィー獲得及び満足行くまでプレイすることができました。

本作はそういうのがなかったので、プラチナトロフィー獲得まで行ける気がしません……が、ボス戦のオリジナル楽曲「Blooming Villain」が収録されており、P5の楽曲ではこれが唯一好きだったので、これを足がかりに頑張っていくかもしれません。

P4Dの段階で既に高難易度だと思っていたので、それを踏まえて多少は優しくしてくると踏んでいたのですが、まさかのさらなる高難易度化。

高難易度化というより、楽曲にもよりますがノーマルが異様に難しく、ハードは逆に(若干ではありますが)優しくなった印象です。

P4Dではノーマルからハードへ進む段階で壁を感じましたが、本作はイージーからノーマルに進む段階で壁を感じる人が多いと思います。

私はノーマルから遊んだのですが、ゲームオーバーにはならないものの、予想以上に難しくて危うく失禁するところでした。

ノーマルを一通りクリアした後、イージーとハードを少しプレイしたのですが、イージーはやはり簡単、ハードは前述のとおり優しくなった印象でノーマルに毛が生えた程度。

その先の最高難易度であるオールナイトは未挑戦ですが、おそらく完走すら難しい鬼畜難易度でしょう。

本作はチュートリアルが充実しているので、一通り学べばイージーは難なくクリアできると思いますが、音ゲーが苦手な人や音ゲー初心者は、ノーマルで洗礼を受けることになるものと思われます。

P5の楽曲はリズムが取りにくいものも多く、P4Dと同様にそもそもノートの配置が中心から6方向に流れていくことも高難易度化に拍車をかけています。

経験則で言いますと、他の音ゲーのノーマルは、リズムが取れなくてもノートさえ追えばなんとなくクリアはできますし、場合によってはパーフェクトクリアもできるのですが、本作のノーマルは流れるノート量が多く複雑なので、目で追うだけでは指が間に合わないことが多いです。

楽曲によっては、これハードでいいんじゃね?と思うレベルのものもあるくらいです。 もちろんノーマルとして妥当な楽曲もありますが、全体的に高難易度だと思います。

もしノート量が多くてなかなかクリアできないという方がいましたら、コツとしてはノートをひとつひとつ目で追うのではなく、画面中心を見ながらリズムを取ってみてください。

ノートは必ず画面中心から流れ始めるので、次に押すべきノートがなんとなくわかるはずです。

それと、楽曲をある程度覚えてリズムを刻めるようにすること。 基本的に楽曲の拍子に合わせてノートを叩くことになるので、楽曲を覚えることでいちいちノートを目で追わずとも、リズムでボタンを押すことができるようになります。

あとは慣れ!!

:正直駄作感は否めない。

P4Dという前作があるので、終始それとの比較になってしまいました。

やはりきちんとしたストーリーがなくなってしまったことや、(個人的な好みではありますが)お気に入りになるような楽曲がなかったこと、前作から学べていないボリューム不足感など、P4Dよりも劣化した部分が多いと思います。

まだ世間の評判を見たり聞いたりしていませんが、どうなんでしょうね。 個人的には良作はもちろん、凡作にすら届かないと思っているので、あっという間にワゴン行きレベルの作品だと思っていますが……。

元も子もない話ではあるのですが、そもそもP5のメンバーでダンスというのは、あまり合わない気がするんですよね。 P4Dは現役アイドルのりせがいたから形になっていた側面があると思いますし、P5の雰囲気は全体的に暗い(悪い意味ではない)ので、ダンスすると浮いてしまう印象を受けました。

ともあれ、一番痛いのは好みの楽曲がなかったことですね。 前述のとおり、オリジナル楽曲とは言え1曲だけは好みのものがあったので、それを収録してもらったのが救いではありますが。

本作のプレイはまずおすすめしません。プレイするべき条件としては、

  • 音ゲーだけ楽しめればいい人(まともなストーリーがないため)
  • 怪盗団メンバーが好きで会話を見たい人
  • P5で好きな楽曲が多い人
  • 音ゲーが苦手でも頑張れる人
  • 「ボリューム不足でフルプライス」に耐えられる人

上記2つ以上当てはまるのであれば、プレイしてみてもいいかもしれません。

もっとも、この出来ではすぐに価格は下がっていくものと予想していますので、フルプライスというより「ボリューム不足に耐えられる人」の方が正しいですね。

ちなみに本作はVRに対応していますが、肝心のリズムゲームには対応していません。 例のコミュモードのときにのみ、VRが対応しています。 この辺の手抜き感も残念ですよね。

いやーしかしP4Dは結構好きだったので、本作は拍子抜けというかいろいろ残念でした。 P3Dも似たような感じだと思うのでプレイするかわかりませんが、購入を考えている人は一度踏みとどまり、じっくり考えてから購入されることを強く推奨いたします。

ペルソナ5 ダンシング・スターナイト - PS4
  • アトラス
  • 価格   ¥ 5,349 ¥ 8,078
  • 販売者 RADIOマーケット
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ペルソナ5 ダンシング・スターナイト - PSVita
  • アトラス
  • 価格   ¥ 5,500 ¥ 7,538
  • 販売者 YDMaru SHOP
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投稿者プロフィール

まるお
ゲームは主にRPGやアクション、ノベル系アドベンチャー、リズムアクションを好んで遊びます。
上記ジャンルの記事投稿の際にたまに出現することになると思いますのでよろしくお願いします。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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