昨日発売となった戦国無双4 Empires。 私も購入&数時間プレイしてみたのでファーストインプレッションなど。
もろもろ人を選びそうな要素もあるものの、戦略性は高めでタクティカルでスリリングな戦いが楽しめる感じです。
過去作よりも戦略性がアップ。 ゴリ押しはしにくくなった印象。
政略(内政)・戦略(戦闘)の一連の流れを大雑把に収録したプレイ動画を用意しました。 Share機能を使っているので、音声なし&似非1080p60fpsですけれども。
ゲームは基本的にこのサイクルを繰り返して、自分の勢力を拡大していくことになります。
エンパ前作から大きく変わったのは内政部分で、今回は奉行を任命して、提案を採用していくタイプに。
戦国3エンパの箱庭内政は一周目はとても楽しいんですが、周回して回を重ねるごとにだんだん面倒くさくなっていく印象でした。 もう内政必要じゃないんじゃないか?と思っても、内政しないと軍を進められなかったり……。
一方の本作では、内政の重要度がいい具合に増していて、前作以上に政略と軍略が密につながっている感触があります。 戦場で暴れまわるだけでは勝てなくて、しっかりと富国強兵を心がけて戦の準備をしないといけないのです。
それゆえ、従来の多くのエンパがそうであったような「多少の劣勢はアクションで覆す」ということが若干通用しにくくなっている印象で、ここは好みが分かれるところかもしれません(もっとも、そうした逆転劇が全く不可能であるというわけではないです)。
兵力はもちろんのこと、合戦時間に関わる兵糧(侵攻側のみ、防衛側は無関係)、戦況に影響を及ぼす陣形・戦場策といったものを政略パートで確保しておき、軍略パートではそれらを勘案・利用して戦う……といったような、まさにタクティカルでストラテジックな味わいがほんのり出ております。
じゃあ、とっつきにくいのかというとそうでもなくて、資源管理などはカジュアルなものに。 武将の俸禄(給料)を考える必要もないし、治安維持をして一揆・反乱を防ぐとかもなし。 とりあえず合戦を起こせるように兵糧の確保と、政略に必要な資金を確保するように動けばいいのです。
奉行の任命も適任者が視覚的にわかりやすいので、適材適所に割り振るのも比較的簡単。 一方で後述の人間ドラマにも関わってくるので、難しくなく、それでもちょっと楽しく悩めるんじゃないかと。
前作のような神の視点ではなく、ちゃんと大名視点で国の采配をとっている感は味わえるので、ほどほどにお手軽に国の指導者体験できるのは魅力ですね。
人間ドラマもフィーチャー。 バリエーションもそこそこありそう?
本作で(たぶん公式にも)推しているのが人間ドラマ部分。 特に人間関係などで、本作では戦いを通じて好敵手となったり、内政でともに奉行に任命されることで親友になったりと、なにがしかの行動・選択で人間関係が構築されていきます。
こうした人間シム系の要素がなんだか楽しくて、史実ではほとんど関わりがなかったであろう武将同士が、背中を預け会える親友になっていったりするのが微笑ましいです。 特に、一般武将同士だと余計にかわいく見えるという。
思い通りの人間関係を築きあげてもいいし、私のように適当にやってみて、面白い取り合わせにニヤニヤするもよし。 人間関係を結べれば戦闘中に操作武将切り替えの対象にできたりとメリットもあるので、積極的に人間関係を作らせていくのが良いでしょう。
もちろんこうしたイベントだけでなく、史実上の出来事も登場人物を変えて再現されることもあります。 例えば、以下は「敵に塩を送る」史実ベースのイベント。
会話内容も武将に即したものになるので、その武将ならではの発言なんかが楽しめますね。
そのほか、一般武将も戦場で名乗りを上げるようになったりと、無双武将以外にも華を持たせているのが好印象。全員無双武将化は無理だろうし、こういった配慮だけでも戦国時代ファンには嬉しいです。
ちょっと気になるところ
そんな本作にも少し気になるというか不満点もあります。 それが武将切り替えに関する部分。
本作にも武将切り替えシステムが存在します。 過去作ではワンボタンでサクサクと切り替え可能でしたが、今作では限定条件下でしかワンボタン切り替えできないんです。
以下、PS4版の操作ですが、具体的にはタッチボタン(あるいは十字キー上)を押してメニューを呼び、武将一覧を表示させ、切り替えたい武将を指定して切り替える……という手順が必要なのです。
限定的にオプションボタンで切り替えることも可能ですが、こちらは、前述の人間関係が進行中(ミッション発生中)のみ行える操作で、ミッションが成功/失敗した後では何も起きません。
本作は拠点取りが重要なゲーム設計である以上、激戦であるほど切り替えを使うことになることになりえますが、いちいちこのようにまどろっこしいキャラ切り替えをするのは面倒です。 デフォルトでオプションボタンに切り替えを割り当てても良かったのでは?と思うんですがね……。
ちなみに拠点の攻防戦は更に重要度を増しており、孤立した拠点は連鎖的に奪取可能という性質上、敵の要所を突けば一気に有利になると同時に、敵に要所を落とされると敗戦色が濃くなってしまうというスリリングさもあります。
だからこそ、サクサクとキャラ切り替えできればよかったんですがね(好意的に解釈すれば、そうした事態でもじっくりと考える時間が持てるといえるかもしれませんが)。
エディットは特に可もなく不可もなし。
最後に、気にしている人も多いであろうエディット武将についても軽く触れておきます。 男女のパーツ一覧(髪型・防具・声のタイプ)を大雑把に網羅した動画を用意しました。 こっちは適当に選んだBGM付き。
パーツ数や調整可能な箇所・程度は直近の作品と大差なく、それらをプレイしてきた身としては特に新鮮味はないです。
しかしまぁ、武将の入れ替え機能なども実装されていますし、「こいつのデザインは気に食わない!」という場合は、自分で作って入れ替えていくことができます。 その場合、前述のような名乗りだとかはしなくなっちゃうんでしょうけれどね。
もちろん、創世演舞でオリジナルのエディット武将のみの勢力だけで、天下統一を争うこともできますので、そうした遊びが好きな人にはいいんじゃないでしょうか。 エディット機能自体はなかなかの出来ですので。
※ちなみに、本作ではエディット武将データをエクスポートして配布、ということはできないようです。 シブメン蠣崎季広とか配布したかった……!
買い! というほどではないものの、無難に手堅く遊べそう。
まだ天下統一を成し遂げていないのでなんともですが、少なくとも現状の感想は手堅く遊べそうだな、と。
周回プレイによる成長・武器引き継ぎといったものはなく、毎回リセットされるなど戦略シム・ストラテジー寄りになっていたり、内政もマッタリと楽しみすぎると他国に国力で負けてしまうなど、やや難易度が高めにはなっているかもしれません。
しかし、それゆえにそうした戦略シム・ストラテジーなんかが好きな人にとってはほどよいスパイスになっていますし、普段そうしたゲームをやらない人にもなんらかの新しい刺激があるものと思います。
武将同士のかけあいなどでも楽しめるので、機会があれば遊んでみるというのがいいと思います。 敵の絶対数は無印・本流よりも少ないものの、爽快感もしっかりありますので。
戦国無双4 Empires – PS4
¥6,590戦国無双4 Empires – PS Vita
¥5,780戦国無双4 Empires – PS3
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