「グレートウォール」見ていてとても楽しい、良トンデモ映画。

グレートウォール

マット・デイモン×万里の長城という、なんだか混ざりようのなさそうなふたつを強引に混ぜ込んだ、中華アクション映画「グレートウォール」を見てきました。

前述の時点でなかなかネタ的に面白そうな本作、そこにあれやこれやが加わって、清々しいまでのトンデモっぷりがとっても楽しい作品になっていましたよ。

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ツッコミどころ多々。 だが、それがどうした? 楽しいからいいんだよ!

雰囲気を確認できる予告編をまずはドウゾ。

予告編からも感じ取れるかと思いますが、単なるスペクタクル映画とかってわけではなくて、かなりファンタジー要素の多い映画となっております。

映像中に出てきたモンスターは饕餮(トウテツ)という神話上の化物で、(作中では)60年に1度大挙して遅い来る存在として描かれています。 そして、その大敵にも対抗しうる拠点として建築されたのが長城……という設定です。

そして物語は、異邦人(マット・デイモンら)が折り悪く饕餮の襲来真っ只中の長城へ流れ着いてしまったことで、戦いに巻き込まれる形ではじまるのです。

そんなわけですので、リアリティや合理性はそれほど重視しておりません。 ツッコミどころを挙げはじめたらキリがなくなると思います。

しかし! そんなものは大した問題ではありません!

いや、問題と認識する暇もなく、その迫力があり美しくもカッコイイ映像に引き込まれていく……というのが正しいでしょうか。

敵との戦いももはや(いい意味で)ハチャメチャで、バンジージャンプしつつの攻撃など、どう見ても非効率な戦法もチラホラ見受けられます。 もっと効果的な戦い方あるんじゃない?と。

ですが、そんなことを言うのが無粋に感じられるほどに、そのシーンがカッコイイ! 見た目の割にあんまり戦果を挙げられなくても、カッコイイ!んです。

特に鶴軍。 青い甲冑に身を包んだ女性のみの軍団なんですが、ジン・ティエン演じるリンを筆頭に、いちいち美しくもカッコイイアクションを見せてくれます。 インパクトはかなり大きいです。

もちろん彼らのアクションだけではなく、だいたいどのアクションシーンもエキサイティングでクールです。 ほんとどこを切り取っても「おおお!」ってなるんですよ。

個人的にはウィリアム(演: マット・デイモン)が長城に流れ着いたあたりから興奮度がガガッ!と上昇して、あとはずっとアクションに魅せられてました。 こう、ガッチャガッチャと鎧甲冑を鳴らしながら、軍兵が走り回っているシーンだけでテンション上がる人間なので、たまりません。

その上、ストーリーもかなりシンプルで頭を使わなくていいですし、冗長な部分(ありがちな、ロマンスとかね!)もほとんどないんで、「さぁさぁ、大迫力でカッコイイアクションを存分に楽しんでいっておくれ!」みたいな熱量に身を任せて、素直にアクション部分を楽しんでいればいい感じですね。

物語や設定的な驚きや面白みは別段ないですが、兎にも角にもアクションシーン・戦闘シーンが最高に楽しいので、娯楽映画としてはイイ線いってる作品だと思いますよ。

あと、監督が「HERO」や「LOVERS」のチャン・イーモウなので、色の使い方がイイです。

先程の動画にもあった、禁軍の5軍団にもそれぞれのカラーがあるので、作中の絵も非常にカラフル。 宮中のシーンではきらびやかな内装や衣装も映し出され、そちらも美しかったです。 しかもそれらがクドくなく、美しく感じられるのはお見事としか言いようがないですね。

映像で魅せられ、そして劇場ならではの音響も相まって、とても楽しく鑑賞できました。

ウィレム・デフォーの無駄遣い&アクションの食い足りなさ

ただ、ちょっとだけ鑑賞後に不満もありまして。

まず、ウィレム・デフォーの役どころなんですが……これ、ウィレム・デフォーである必要性ありましたか? というか、良さを引き出せていないと思うんですけど……。

詳しくは書きませんが、なんというか、もうちょっと捻りを加えるか、突き抜けさせたほうが良かったんじゃないかなぁと。

正直、マット・デイモンの役どころも(決して悪くはないものの)あまり印象に残らない感もあって、ウィレム・デフォーやマット・デイモンの無駄遣い……みたいな印象がどうしても残ってしまいました。

他方、中国側の方はキャラが立っている人物が多く、見せ場の印象も強く残る点は◎。 特にジン・ティエンはただ綺麗なだけじゃなく、凛々しさもあって最高です。 それだけに、もうちょっと西洋人グループも魅力的に描いてほしかったなと。

もうひとつは、アクションの食い足りなさ。

いやまぁ、ひとつひとつのアクションは大満足です。 100点です。 ただ、もっと見たかったなぁ!と。

特に各軍団……というか鶴軍のアレはもっと見たかったし、白兵戦でぶつかり合う様を堪能したかったなぁという物足りなさがありますね。

ただ、比較的短めな上映時間からするとアクション部分の割合は決して少ないわけではないですし、白兵戦が少なめなのは敵である饕餮がかなりの強敵であることからも、それこそ“合理的に”判断した結果からでしょう。

まぁ、単純にもっともっとあのカッコイイ戦闘シーンを堪能していたかった!ということなんでしょうけどね。

そんなわけで、後世に残る名作!とかってわけではないんですけど、トンデモ映画なりの……B級グルメ的ウマさがあるといいますか、個人的にはかなり好きな映画でした。

映像や音響ともに劇場映えのする映画だと思うんで、ご興味があれば劇場へどうぞ。 特に物語より戦闘シーンの迫力や興奮を重視する方は是非に。 ハイスペック人対化物アクションと、対化物長城ギミックをご堪能あれ!

投稿者プロフィール

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
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