「The Shrouded Isle」カルト運営もなかなか大変なんですね。

The Shrouded Isle イメージ

本作は、邪神を復活させて、滅びと苦悩から救済されるべく、カルトの指導者として5年間島内の秩序を維持・管理し、罪人を生贄にして排除することを目指す、マネジメント系シミュレーションゲームです。

雰囲気のある陰気なビジュアルとBGMもさることながら、なんとかかんとか5年間をやりくりする中間管理職的なプレイは、方法論を確立するまでが楽しいです。

重厚なストーリーや味わい深いフレーバーテキスト、インパクトのあるイベント……といった豪華絢爛な要素は本作には備わっておらず地味と言えますが、それゆえによくできたシステムと添え物として良い出来のビジュアルとBGMに集中できるでしょう。

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: 貴族の忠誠や島内の秩序を維持し、邪神からの願いも聞き届けて……。

とりあえずトレーラーを。

トレーラーは英語ですが、ご安心ください。 本作は日本語対応です。 だけでなく、フォントのチョイスも訳も味があります。 素晴らしいですね!

さて本作のルールですが、だいたい以下のとおり。

  • 1年が春夏秋冬の4季から成る5年間を無事に乗り切り、邪神の復活を目指す。
  • 無知・情熱・自制・後悔・服従の5つの徳を維持する。 2季目標値を下回るとアウト。
  • 上記5徳の啓蒙を担当する、5貴族の忠誠を維持する。 これも2季目標値を下回るとアウト。
  • 毎季必ず生贄を1人出さねばならない。
  • 大罪人をあぶり出して粛清しておく。

更に、時々邪神様からの要求もあったりして、指導者様だのなんだのとは名ばかりで、中間管理職として擦り切れんばかりにマネジメント業務に携わることになるのです。

あちらを立てればこちらが立たず。 ある家を重用すれば他の家の信用を失い、ある徳を推進すれば他の徳が下がったりと……カルトの秩序や調和を維持をするのも一筋縄ではいかないんですね。 たいへんたいへんです。

私は数度トライしてやっと先ごろクリアできたので記事にしたわけですが、最初は勝手がわからず、5年を全うすることなく瓦解しました。 しかし何度かプレイしていくことで徐々に勝手がわかってきて、最終的にクリアできる……この過程こそが、本作の醍醐味だと思っています。

: どうすれば5年間を乗り切れるか、頭をひねるのが楽しいカルト運営!

本作の楽しさ・面白さはマネジメント部分にほかならず、ちょうどいい具合に要素を交差させてあり、システム面はシンプルながら面白みがあります。

島内全景

これが舞台となる島。 5つの貴族がそれぞれ徳とされるものの啓蒙活動を執り行っており、終末カルトを支えています……少なくとも今のところは。

上のスクリーンショットの下部にある、5つの貴族の忠誠と5つの徳の維持が、邪神降臨までの5年間を生きのびるためには必要不可欠です。 よって、毎季常に5貴族から1人ずつ「顧問」を選出し、啓蒙活動を命じることになります。

顧問の選出1顧問の選出2顧問の選出3顧問の選出4
家系図

当然ながら各家ごとに家族構成は質・数ともに異なります。目標達成のために誰を選出するか……その判断は、各人の持つ徳・悪徳で行うことになります。

調査1

気になる人物を家長に命じて調査させることで、徳・悪徳を知ることが出来ます。 おっと、この人物は重大な悪徳を持っているようだ!

調査2

大罪人を排除することも大切な役目。 生贄に重大な悪徳を抱える人物を捧げれば、周囲も渋々ながらでも納得することでしょう。 逆に重大な徳を持つ人物は大切に用いるべきです。

調査3

徳・悪徳の種類も個性豊かで様々。 これらは啓蒙活動を行う際に、特定の徳の上昇・下降を招くので、よく知り得ておく必要があります。 ……と、なんだって、変態!? 罪人め!

重大な悪徳をあぶり出すために調査をガンガン行っていきたいところですが、そうはうまくいきません。 悪徳の調査を命じると少々気分を害して忠誠が下がりますし、そもそも悪印象がある場合は調査可能な回数が減るばかりか、調査に応じない場合も……。

ともあれ、調査を織り交ぜつつそれぞれの家から顧問を選んだら、啓蒙活動を実際に執り行いましょう。

活動内容の選択1活動内容の選択2活動内容の選択3
顧問の選択

各家から選ばれた5人の顧問の中から、毎月3人まで選んで啓蒙活動を実施させます。 これにより、島内の徳や各貴族の忠誠が変動します。

啓蒙活動の実施

各人は自分の家の役目を果たすだけでなく、備える徳・悪徳の効果も発揮。 ここでも調査が可能なので、後述の生贄時の判断材料にしましょう。

一族の長の反応

そして各家長の反応も変動が。 活動に従事した家の忠誠は上昇しますが、選ばれなかった家は不満を持ちます。 同時に活動を命じる家が少ないほど忠誠の上昇幅が大きいので、うまい具合にコントロールしましょう。

啓蒙活動が終わったら、毎季の締めくくり?として生贄を捧げることになります。 これまで知り得た情報などを参考に慎重に選びましょう。 なお、顧問の中からしか生贄を選ぶことが出来ません。 悩ましい!

生贄の選出1生贄の選出2生贄の選出3生贄の選出4
生贄候補1

生贄は誰でもいいわけではありません。 適当に選ぶと、その家からの印象は非常に悪くなるでしょう。

生贄候補2

一方で重大な悪徳を持つ人物であれば、その家の者も渋々受け入れることになります。 理想的な状況ですね!

生贄候補3

とはいえ、生贄を2季連続で出そうとすると、道理はともあれやはり悪印象を与えます。

生贄決定

そして生贄決定へ。 犠牲は島内の徳に影響を及ぼします……。

と、ここまでが毎季ごとに定められたサイクルです。 これを5年間……邪神復活のその時まで繰り返し、やりくりしていくことになるのです。

……が、これがなかなか勝手がわからないうちは難しい! ここまでの説明は手探りで失敗を挟んで得た知識であり、よって、もしあなたがはじめてプレイする場合は、私がはじめてプレイしたときよりはうまくやれることでしょう。

とはいえ、実際にやってみるとこれが結構カツカツな感じで、わずか一手のミスでカルト瓦解、ゲームオーバーということにもなり得るでしょう。 このあたりの塩梅が結構絶妙だなと思うのです。

と同時に、この「どうすれば5年間やり過ごせるかな」とあれこれ試したり考えたりするのが本作の最も楽しいところなので、攻略情報をできるだけ見ずに、初回の手探りに近い状態でのプレイが一番楽しめる時なのではないかなと思います。 自分なりにマネジメント法を確立するのが楽しいんです。

さて、本作には派手なイベントなどはないと既に書きました。 しかしながら、ほんのちょっぴりランダム性をもたらす小イベントは存在しています。

陳情や要求にも耳を傾けよう。

小イベントはいくつか種類がありますが、大別すると貴族から出される陳情のようなものや、邪神から押し付けられる要求、そして謎の伝染病の3種類。

陳情では訴えに対してどのように対処するかが提示され、選択により様々な影響をもたらします。

陳情1陳情2陳情3陳情4
陳情1

例えばこの場合、上の選択をとれば徳である情熱が下がってしまう。 では下を選ぶと……?

陳情2

こちらの場合はイオセフカ家の不興を買うようだ。 どうしろと!

陳情3

今回は祈ることにしました。 情熱は下がりましたが、イオセフカ家の印象は好転したようです……。 このように、デメリットだらけの選択肢から選ばされることもしばしば。

陳情4

中にはこうした詳細不明な選択肢も。 どうしろと! ……とはいえ、“???”って魅力ですよね。 良くも悪くも想像以上の結果が帰ってくる、かも?

対して邪神の要求は単純明快。 「○○の悪徳を持った女を生贄にしろ!」とかそういう感じ。 応えると次を提示されますが、具体的に何かメリットがあるのかは、数度のプレイではわかりませんでした。 まぁ、良きに計らってくれるんでしょう、多分。

邪神の要求

微妙に未翻訳。 憂うつな女性を捧げろ!ってことですかね。 他にも臆病な男をくれだのなんだのと、こっちの都合もお構いなしに要求してきます。

そして厄介なのが伝染病。 と言っても流行り病とかではなく、精神病的なもののことです。

伝染病1伝染病2伝染病3伝染病4伝染病5
伝染病の流行

伝染病が発生すると、隔離・治療施設としての塔がアンロックされます。 嬉しくない。

伝染病1

伝染病というだけあって、ほうっておくと家族にどんどん感染していってしまいます。 いいことはなにもないので、早急に隔離・治療したいところ。 小家族だと致命的です。

伝染病2

浄化……つまり治療をするためには、その人物の症状を知っておく必要があります。 調査や尋問で聞き出しましょう。 よく症状を知りもせずに、いきなり浄化をしても治らないことがあるばかりか、最悪の場合には……ああ、なんてこった、みたいな。

伝染病3

まぁ、水につけておくわけなので、適切な診察が必要なのだと思います。 なお檻は3つしかないので、それ以上の感染者がいる場合は……そりゃもう、たいへんたいへんです。

伝染病4

ちなみに浄化すると“開眼”することも……見てください、ミロス氏の容貌を……。

伝染病は特に家族構成数が少ない家で発生すると致命的で、顧問候補が限られるばかりか、放置した場合には目も当てられない状態に。 どの人物から隔離するかも、時には重要でしょう。

そんなこんなで、軌道修正を余儀なくされることもあるイベントもあり、軌道に乗っていても楽観は禁物です……。

そうして長く苦しい行程の果てに、多分、救いがあるのです……!

結末1結末2
ED1

数ある結末のうちのひとつ。 ああ、長く辛い日々もこれでおしまい……。

ED2

初クリア時のリザルト。 大罪人は全て粛清できたようです。 もちろん、ゲームオーバー時にも表示されます。

EDは複数あるようなので、より厳しい条件などでクリアできれば、また異なった結末を迎えられるのでしょう。 まぁ、明るい未来が待っている気は全くしないんですがね。

: 派手さはないものの、雰囲気もあるし、価格分は遊べる。

とまぁ、感想記事というよりゲームの紹介記事になってしまいましたが、感想とするならば何度か書いたとおり、攻略法を確立するまでの過程が楽しいです。

特にストーリー重視のゲームではないので、正直なところ、EDは内容よりも達成したこと自体が嬉しいタイプでしょうかね。 そしてそこへ至るまでの試行錯誤なんかが本作の魅力となる部分です。

私はあまりこの手のゲームを得意とはしていないので、クリアまで数度のプレイを要しましたが、見るべきパラメーターがそれほど多くないことや内容がシンプルなこともあり、運営・経営系ゲームをよくプレイする人にとってはシンプル過ぎる・簡単に感じられる可能性はありますね。

とはいえ、ホラーなツートーンカラーを用いたビジュアルや、辛気臭い楽曲は雰囲気十分ですし、テキストも決して多くは語らずとも味はあります。

カルトで若干コズミックホラーな感じな中間管理職ゲームである本作。 比較的安価でニッチな味わいを持っていますし、ワンプレイが短めなため、気楽にカルト指導者デビューができるんじゃないでしょうか。

投稿者プロフィール

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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