「Wolfenstein II: The New Colossus」更に過激で、暴力的で、クレイジーに。

Wolfenstein II

ナチスが第二次大戦に勝利した世界を舞台にしたFPS、Wolfensteinのリブート版第3作目(The Old Bloodもカウントした場合)の本作。 基本的なプレイフィールはそのままに、ストーリーは更に過激に、暴力的に……そしてCRAZY!としか言いようのないものに。

これまで同様人を選ぶ作風とデザインではありますが、突き抜けた独自色を持つシングルプレイFPSとなっています。

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: ステルス推奨寄りな、オールドスクールFPS。

とりあえず公式トレーラーでも。

映像ではかなり撃ちまくりな印象を受けますが、実際にプレイしてみるとステルスプレイを推奨している(寄っている)感じのバランスです。

プレイヤーの分身たるブラスコヴィッチは屈強な肉体を持ち、ハチェットで武装したナチス兵をたやすく仕留めてしまうようなマッチョマンではあります。

しかし、それはあくまでも肉体的攻撃能力が秀でているだけであって、敵の銃弾を跳ね返すような人外じみた耐久力をも意味するものではありません。

もちろん、難易度ノーマルでは数発食らっただけで死亡……という風にはなっていないので、十分すさまじい生命力とも言えるのですが、調子に乗って突っ込むと、思いの外あっさりとやられてしまうバランスです。

脳筋プレイも可能ではあるものの、HPの自動回復も基本的にない本作では、ずっと通して脳筋プレイするのは厳しい……そんな感じですね。

そしてなにより、全編通してちょっと頭がイッちゃってる感じのノリと展開のストーリーが展開するのが特長です。 ここは人を選ぶ類のもので、ブラックな笑いを楽しめるかどうかが分水嶺と言えましょう。

以上から人を選ぶ作品ではありますが、ハマる人はハマるテイストのゲームになっています。

: 爽快感のあるナチスハンティングはいかが?

本作のゲームプレイは、オールドスクール……つまり古風でありながら、派手で、爽快感のあるものになっています。

今主流の体力自動回復をほぼ撤廃(一部、制限と上限有りでは存在。 ただし全回復はしない)し、昔懐かしい体力とアーマーを維持・管理することで敵の猛攻を耐え忍ぶ感じに回帰。

それでいて、攻撃手段は過激で、現代ならではの美麗なグラフィックで暴れまわり、ナチスを蹴散らす快感があるのです。

表現規制?

四肢欠損表現自体は規制されていませんが、断面部の色味などは黒っぽく変えられています。 ギリギリの表現規制対応……ですかね。

特に戦闘に関して目につくのは、その暴力表現。 重火器でナチス兵を撃てば身体は四散し、一瞬にしてバラバラの肉塊に。 そこらに切断された手足が転がっている状況も珍しくありません。

消毒

殺菌しないとですネ。

国産ゲームしかプレイしていないとその光景の差に驚くこと間違いなしのグロ・ゴア表現っぷりで、それは戦闘シーンに限らずストーリー上のカットシーンなどでも挿入されます。 味方がそういう目に遭えば憤怒の感情が沸き起こり、それを敵にぶつけることで晴らす……非常にシンプルな暴力的感情の構造を成していると言えるでしょう。

「敵は非人道的なナチスだし」という免罪符のもと、心ゆくまでミンチにして差し上げることができるのです。 水っぽい爽快感がないわけがありません。

もちろん前述の通りステルスシーンも多く含まれるため、敵の裏をかきつつ潜り込むという、緊張感あるプレイも可能です。 好きなように欲求を満たしていけばいいでしょう。

ただし、難易度はノーマルであっても比較的高め。 銃弾も余剰がそれほどでもなく、基本的に様々な武器を切り替えつつ戦い、限りある銃弾や体力回復アイテム、アーマーを無駄なく使っていく必要があります。

回復アイテム

比較的たくさん手に入るアーマーに比べると、回復アイテムは数が少なめ。 ある程度プレイを進めると余裕は出てきますが、考えなしに取りまくるとツラい場面も……。

木箱

どうしても物資が足りない場合は、木箱などを破壊してみましょう。 中になにか入っているかも。

それゆえ、単に両手にアサルトライフルを持ってぶっ放して無双するだけではなく、ある程度は考えて攻略する必要もあるなど、歯ごたえのあるデザインとなっています。

が、プレイスタイルに応じてプレイヤーの能力が覚醒していくPerkも存在し、難易度緩和策も用意されているのでご安心を。

例えば所持弾薬数の上限を増したり、特定のダメージを軽減したり、敵に発見されてから警報を鳴らされるまでの時間を延長する……などといった能力を開放・強化可能となっています。

必要そうなものを優先的に開放していくのもひとつの攻略法と言えるでしょう。

: 物語は驚きと満足感に満ちている。

さて本作はシングルプレイ専用タイトルなわけですが、物語にも非常に力を入れています。

美麗で映画的インパクトのあるカットシーンをふんだんに取り入れ、ストーリーやキャラクターの“暴走具合”を加速させています。

いつもの

こうしたシーンだけでなく、シニカルでブラックなトークにも注目して欲しいです。

特に物語の転機ともなる中盤頃には、本当に、全く予想できない……超展開とでも言うべき出来事が満載! 「んなアホな!」ってな展開に、唖然とし、変な笑いが次から次へと漏れ出す。 時折挿入されるブラックユーモアが笑みを引き出す。

言ってしまえば、本作の設定自体が既に冗談みたいなもんですが、ストーリー展開にもその悪趣味な悪ふざけは反映されているため、ノリや展開についていけない人が少なくなかろうというのは想像に難くありません。

しかし終始ヘラヘラしているというわけでもなく、しっかりとプレイヤーには前に進もうと思わせてくれますし、締める所はちゃんと締めてあります。 結末もなかなかにカタルシスのある演出と言えるのではないでしょうか。

正直……色々と「こういうシーンがあってさ!」「あのシーンが大好きで……」と書きたいのですが、本作の持つ爆発力というのか、そういう初見時の衝撃を大きく損なってしまう可能性が高いので躊躇われるんですよね。

なので、書きません。 書きませんが、トンデモ展開に笑わされるだけでなく、満足感も引き出してくれる……とは言っておきます。

なお、いきなり本作……“II”から始める人は多くないとは思いますが、The New Orderの雰囲気とノリを好ましく思うのであれば、更にイカれた展開を見せる本作もきっと気にいるのでは、と思います。

: 一部のレベルデザインと、テキストの質には不満も。

戦闘に爽快感を持たせ、CRAZYで楽しませてくれる物語を演出し、サブターゲットの実装による“遊び場”の追加をするなど、なにかとプレイヤーを楽しませてくれる要素盛り沢山な本作ではありますが、一部不満が残る部分もあります。

これは過去作を見ても恒例といえば恒例ですが、一部のレベルデザインは“やりすぎ”感がある印象を強く受けます。

逃げ場がほとんどない状況で、すさまじい物量の敵が四方から襲ってくる……もはやステルスもへったくれもなければ、暴れまわるには集中砲火が厳しく、一点突破したところで身を守る術もない……そんな場面が2,3存在します。

他にも難所はいくつもあるものの、ネガティヴな印象として残っているシーンは際立っており、ストレスフルでしかなかったです。 過去作でも全体的に満足しつつも特定のレベルが不満だったのですが、その傾向は本作にも引き継がれてしまっています。

そのわずかなストレスフル空間を除けば、歯ごたえと緊張感もあって攻略しがいのあるゲーム……とポジティヴに言い切れたのでしょうけれども、実際は例外が含まれてしまっているのが残念なところです。

それと、広義の意味でテキスト周りが残念な部分もあります。

本作の各レベル・マップには新聞などが置いてあることがあり、この世界の状況を紙面を通してうかがい知ることができるのですが。

このように、表記ブレが同一テキスト群の中にすらあったりと、質は最高とは言えません。 アップデートで修正されている可能性もありますが、どうしてこういう状況になったのかは疑問が残ります。

また、以下のようなミスもありました。

手のメモ

※モザイクは当ブログの判断によるもの。 果たして誰でしょうね!?

これは役者になりきってセリフを言うというシーンなんですが……せっかくのメモが日本語じゃない!という、テクスチャーのミスです。 のちにアップデートで修正されたみたいですが、多言語対応してるとこういうミスも多そうだなぁとは思いました。

まぁ、テキスト周りは言うほど気にはしていないのですが、レベルデザインの調整はもう一歩考えて欲しいところです。

載せるタイミングがなかったスクショ類はこちらで。

難易度1

難易度選択画面は今回も遊んじゃってます。

難易度2

プレイ中のプレイヤーはこんな感じです、多分。

ブタ

会話……?

KKK

Kが3つくらい並んでそうな秘密結社も登場。 ……出していいんスか。

例のやつ1

例のやつは今回も収録!

例のやつ2

リアルなグラフィック!

: 戦闘も物語も楽しみたいFPSファン、シリーズのファンにおすすめ。

ということで総括となりますが、とにかく暴れまわりたい・ナチスをぶちのめしたい人にはおすすめです。 そしてそれ以上に、(リブート後の)シリーズのファンに強くおすすめです。

本作の魅力は暴力的なところだけでなく、その突飛もない物語にも存在すると思っていて、だからこそ、これまでのシリーズファンにこそ遊んで欲しいなぁと。

「ストーリーとかはどうでもいい! 俺は暴れられればなんでもいいんだ!」という人もいるでしょうし、楽しめるとは思いますが、それだけではもったいない気がするんですよね。 それくらい、人を選ぶ傾向にあるとは言え、ストーリーにかなり力を入れている作品なので。

今回はブラスコヴィッチの過去にも触れる設定でもあり、The New Orderの結末からいかにして繋がってくるのか……も見どころですんで、やはりできれば過去作のプレイを推奨していきたいところです。

どうせプレイするならより楽しめるに越したことはないですし、プレイ体験における衝撃も初回の一度きりに近いもの。 そのために遠回りをして、過去作から触れてみるのもいいんじゃないでしょうかね、と。

ともあれ、若干ストレスフルな部分はあったものの、トータルでは大いに楽しめました。 次回作もリリースされたらきっとプレイすることでしょう。

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投稿者プロフィール

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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